【こんな症例も治りますシリーズ 515】 猫 マンチカンの若年性腎疾患 も 適切な診断と治療で治します

 

猫 マンチカン 4歳 メス(避妊手術済み)

 

 

【 健康診断とワクチン接種の際に「この子からアンモニア臭がするので気になる」 】との心配をされてました。

 

◆◆ 具体的には、飼い主様のお話によると、とても元気なので今まで病院に通われたことはなかったそうですが、 数ヶ月前から以前飼われていた腎不全の猫ちゃんと同じようなアンモニア臭がするかもと気にされていました。  院内ではとても元気で甘えん坊の可愛い猫さんでした。

 

 

■ ところが帰宅後から体調が悪くなり元気、食欲の低下が見られ改善がないため5日後に再来院されました。

 

 

 

■ ワクチンの副反応の疑いもあるのですが、ちょうど外部の検査センターに依頼した血液の健康診断結果が届いたため、確認すると腎臓の数値がかなり上昇していました。  そこで、すぐに腹部エコー検査したところ水腎症になっていることがわかりました。

 

 

※ マンチカンは、ペルシャ猫の系統を持っているので、『多発性嚢胞腎』が多く発生します。 この病気の子は、腎臓機能不全になりやすいので、お気を付けください。

 

 

 

■ この子の血液検査も当院が初めてでしたので、いつからこのような腎臓の状態になっていたのかもわかりません。

 

 

■ もしかしたら先天的な異常なのかもしれません。 飼い主様はまずは自宅にて皮下点滴をしたいと希望され、 尿量に注意しながら様子を見ていくことになりました。 尿管の拡張がありますが、排尿も見られるため完全な尿管閉塞では無さそうですが経過に注意が必要です。

 

 

 

■ 4歳という若い猫ちゃんですが、血液検査を定期的に行なっていれば早めに気がつくことができたかも知れません。 改めて健診の大切さを感じました。

 

 

■ まだ若いから血液検査は…と思われていらっしゃる飼い主様、当院ではまずは1年に1度の血液検査からおすすめいたします。

 

 

■ 毎年6月、7月は血液検査、尿検査、など猫ちゃん健診月間として特別価格で検査をさせていただいております。

 

 

■ ぜひこの期間にご利用ください。

 

 

獣医師 新井澄枝

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